近年、国内におけるIT業界は人材不足が懸念されています。未経験での就職も歓迎する企業が多くある中、この人材不足の問題はなかなか解消されません。エンジニアの需要と合わせて、この人材不足問題の原因を見ていきましょう。

一番の原因は、IT業界の専門性の高さにあります。IT業界に詳しくない人であっても、パソコンを扱って数字や英語とにらめっこしているなどと仕事のイメージを持っている人が多いですが、概ねそのイメージ通り、理系的な考え方や解決法が求められる専門性の高い仕事がほとんどです。

特に開発工程においては、そのシステムに応じたプログラミング言語を習得しなければならず、仕事外での自主的な学習も必要となってくるため、こうした日々の知識習得に意欲的となれない方の就職は不向きとされています。

また、こうした学習時には参考書はもちろんですが、インターネットで検索する方も多いでしょう。しかし、IT業界で比較的新しい技術のマニュアルは、ほとんどが英語で記載されていることが多いです。そのため、英語が苦手な方にとっても知識習得が容易ではなく、挫折して長続きしないといった問題も考えられます。

こうした人材不足に対して、スマートフォンの普及やVR・メタバースなど私たちの身近にはITの技術がかなり浸透しつつあります。エンジニアの需要はますます高まってくるため、IT業界の人材不足を解消することが国内における大きな課題のひとつであると言えます。