IT業界におけるエンジニアは、それぞれの仕事分野でさらに細かく分類されます。たとえば、Web開発に特化したWebエンジニアやサーバー周りの業務を行うサーバーエンジニアなどがあり、その中でもネットワークの設計・構築などに特化したネットワークエンジニアは今注目が集まっている職種です。

ネットワークエンジニアは、名前の通りネットワーク周辺の業務を担うエンジニアです。
主な業務はネットワークの設計構築・保守運用となります。設計構築ではクライアントが利用するシステムについてヒアリングを行い、環境に適したネットワークを構築するための要件やコストを洗い出して、実際の機器設置に入ります。サービスが稼働してからの障害は大きな損失となるため、入念なテストを繰り返し行いネットワークの安全性を確保したうえで、運用開始へと乗り出します。

しかし、テストを十分に行っても本番環境では予期せぬ出来事はよく起こります。運用保守のフェーズではそうした問題が起こらないように監視、また起こった場合の早急のリカバリ対応などを実施します。

いずれのフェーズも、ネットワークに関する深い知識に加え、TCP/IPやLAN、DNSといったネットワークにまつわる基本的な知識が必要です。そのほかに、このサイトキャリアパス大研究!ネットワークエンジニア編でまとめられているようにヒューマンスキルも必要不可欠で、ネットワークエンジニアとして活躍するには幅広いスキルが求められます。

このように、ネットワークはシステムの存続に欠かせないものであるため、その安全性を確立するネットワークエンジニアは大きなやりがいを得られる仕事だと言えるでしょう。